むかしむかし、かみさまは人間をつくりました

天使たちは人間に興味を持ち、

仲良くなりたいと思いました。

そこで、かみさまをまねて自分たちが入るからだをつくりました

水と灰でつくったからだでした

灰のからだで人間と仲良くなれた天使たち

うれしくってずっと遊びたいと思いました

でも人間はすぐに死んでしまいました

天使たちは仕方なくからだから外へ戻っていきました

だけどひとり、からだから出られなくなった天使がいました

うっかり外にでるための穴を作り損ねたのでした

しょうがないので、彼は人間のふりをして

旅をすることにしました

世界は広く面白いものであふれています

灰のからだが壊れる日まで